Takramは「Learn for Life」をコアバリューに掲げ、日々の学びを大切にしています。Takram内のコミュケーションチャンネルには日々、さまざまなタイトルが流れてきます。年末年始の読書用と思しきタイトルもちらほら。さて、みなさんの年末年始に読む本は決まりましたか? 田川、佐々木、山本の年末年始本をコメントとともに紹介します。
1. 『ガラスの技術史』 / 黒川高明 (著)
人類史で初めてガラスが作られたのは紀元前3000年頃のメソポタミアとのこと。この透明でキラキラした物体の製造方法を、人類はどのように発明し育ててきたのか。ガラスがなければ、住宅は暗いままでしたでしょうし、メガネも光ファイバーもない世界だったはずです。今では身の回りにありふれた「ガラス」ですが、その成り立ちを通して社会やテクノロジーのあり方を見つめ直してみたいと思いました。(田川)
2. 『冬の本』 / 安西水丸, 池内 紀, 伊藤比呂美, 片岡義男, 木内 昇, 平松洋子, 穂村 弘, ホンマタカシ, 又吉直樹, 山崎ナオコーラ, 山田太一, 吉田篤弘ほか72人(著)
私は正直なところ寒いのは苦手でが、冬の朝に柔らかい陽射しを窓越しに浴びながらコーヒーを飲む時間はちょっとだけ好きです。そんな時間を一緒に過ごしたい1冊を選びました。今年は夏も冬も異常気象ををひしひしと肌で感じた一年でした。気候変動は大きな問題ですが、まずは自分にできることを見直しつつ、日本の四季のがくれる豊かさや鮮やかさを年末にじっくりと味わいたいと思っています。(山本)
3. 『未来省』 / キム・スタンリー・ロビンスン(著), 坂村 健(解説), 瀬尾具実子(翻訳)
ここ最近、異常に暖かい冬を過ごしており、今年は気候危機の影響を文字通り肌で感じ続ける一年でした。この本で提示されるテクノロジー、経済や金融の仕組みや体制はすでに実在するものが多いとのこと。自分のできる範囲で取り組める、具体的で効果的な対策は何があるか。そんなことを考えるために本書を手に取ってみたいです。(佐々木)
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