Takram

こんにちは、Takramです。デザインとイノベーションに関する情報を、隔月でニュースレターとしてお届けしております。

Contents

  • 【Projects】デザインシステムを起点にしたオープンな組織文化づくり
  • 【Projects】Takramにおけるプロダクトデザインとそのプロセスの展示
  • 【Event Report】Transcultural Tastemakers Vol.2 ── 都会で継承され、進化し続ける、郷土の食文化とは
  • 今月のTakram Cast
  • Takramの本棚

デザインシステムを起点にしたオープンな組織文化づくり

Takramは、三菱電機株式会社のDX戦略を支える「Serendie Design System(セレンディデザインシステム)」のデザインと開発を手がけました。このプロジェクトは、デザインシステムの立ち上げに留まらず、オープンな組織文化をつくる第一歩となることをめざしたものです。

今回のプロジェクトで検討してきた内容は、成果物のみならず設計思想も含めて、ほぼすべて社外に公開されました。このような情報公開は、スタートアップ企業には前例がありますが、三菱電機のような日本の大手企業には、ほぼ例がありません。

三菱電機が公開に踏み切ったのは、デザインシステムを社内外の誰もがアクセスし、使用できる状態を実現するためでした。

世界的に、デザインシステムを取り巻くトレンドは「つくる」から「育てる」へとシフトしつつあります。そうした「育てるデザインシステム」の実現を視野に入れ、プロジェクト初期からチームに運用のリーダー(インハウスデザイナー)を招き、三菱電機の組織文化を前提とした運用モデルやワークフローを検討してきました。

Takramは、デザインシステムをつくるだけでなく、組織への浸透と定着についてもサポートしています。今後も三菱電機と密に連携し、社内外にデザインシステムを育てるためのコミュニティづくりに取り組んでいきます。

Takramにおけるプロダクトデザインとそのプロセスの展示

Takramは、昨年秋に開催された「DESIGNART TOKYO 2024」で、プロダクトのデザインに焦点を当てた展示を行ないました。

実際の製品とともにそのデザインの裏側であるさまざまなプロトタイプや、リサーチ、コンセプト資料を公開しました。

会場の雰囲気を動画も交えて紹介しているので、会場に足を運べなかった方にも、どのような展示だったかが伝わる紹介となっています。ぜひご覧ください。

Transcultural Tastemakers Vol.2 ── 都会で継承され、進化し続ける、郷土の食文化とは

Takram New Yorkがリードするトークイベント「Transcultural Tastemakers」を昨年春に続き、11月に第2回を開催しました。

Transcultural Tastemakersは、食を通じて異なる文化をつなぎ、未来の発展を妄想しながら新しい体験デザインの探求を目的とした活動です。

D&DEPARTMENT PROJECTディレクターの相馬夕輝さん、NYで唯一の市民に開放されたアクアポニックス水耕農園「Oko Farms」のファウンダーYemi Amu(イェミ・アミュ)さんをゲストにお招きした第2回の模様を、イベントレポートとして公開しました。ぜひご覧ください。

今月のTakram Cast

今月のTakram Cast

Takram Castでは、Takramの思想やプロジェクトの多様さを感じていただけるプログラムをお届けしています。多彩な専門性をもったメンバーが、ビジネスからテクノロジー、クリエイティブまで、そして文学、教育から社会のトレンドまでをカジュアルに語ります。

 

 

1. データとデザイン #06 : 人とAIのつなぎかた

Takram Cast「データとデザイン」シーズン3。第2回は、書籍『データとデザイン』〈BNN〉では、あえて深掘りしなかったAIについて。

書籍の制作あたり、「色褪せないこと」をコンセプトに据え、執筆してきました。制作当時は、毎日のように生成AIのニュースが行き交い、どこをベンチマークに書き進めていけばいいかを見定めるのが難しい状況でした。

今回はタイムリーに語れるメディアの特性を活かして、「デザインにおけるAIの立ち位置」や「デザイナーとAIの付き合いかた」について話していきます。キーワードは、「妄想」です。

 

2. Ratio #04 :コーヒーカルチャーとメディア

Takram Castのカルチャープログラム「Ratio」Vol.4は、メディアを切り口にコーヒーカルチャーをのぞいていきます。
 

ゲストにスペシャルティコーヒーの文化を伝えるインディペンデントマガジン『Standart』のカスタマーエクスペリエンスを担う近澤菜々子さんをお招きしました。

世界各国の点在するメンバーがいかにして一冊の雑誌をつくり上げるのか、『Standart』に集まるコミュニティメンバーのこと、定期購読とともに届くコーヒー豆のことなどをうかがっていきます。コーヒーブレイクがてらに、ぜひお聴きください。

Takramの本棚

Takramは「Learning Organisation」をコアバリューのひとつに掲げ、日々の学びを大切にしています。今月、Takramメンバーが読んだ書籍を、メンバーのコメントとともにご紹介します。


『東大ファッション論集中講義』平芳裕子(著) 筑摩書房

ファッションを哲学的に語るという視点に興味をもったのは、高校生のときに吉本隆明と埴谷雄高による「コム・デ・ギャルソン論争」についての記事を読んだことにある。


ただ着ることが好きだった高校生は、ファッションへの新しい視点を得たことで、手に取る服の“向こう側”が気になって仕方がなくなる。拗らせるきっかけともいえるが、その後に手に取る雑誌にも大いに影響が及んだ。以来、コム・デ・ギャルソンやヨージ・ヤマモトの論考を書いていた哲学者の鷲田清一の『ちぐはぐな身体』『ひとはなぜ服を着るのか』『モードの迷宮』〈いずれも筑摩書房〉が愛読書となっていく。

それらの書籍が手元にあるがために、ファッションを学術的な研究対象として語ることがあたりまえだと思っていたら、どうやらそうではないことが『東大ファッション論集中講義』を手にしてわかった。

本書は、東京大学文学部で行なわれた集中講義をまとめたものだ。著者の平芳裕子さんが研究テーマにファッションを選んだ際に、教員の方から「ファッションはやめた方がいい。絵画や写真はいいが、ファッションは浅い」と言われたそうだ。しかし、4日間で12テーマという濃密な講義を読めば読むほどに、デザインの良し悪しや服飾史の“向こう側”にある社会背景との接続などがひもとかれ、“ファッションの奥深さ”を感じさせてくれる。(yano)

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is a global design innovation studio with studios in Tokyo, London, New York, and Shanghai.

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